中国語ホームページ翻訳を依頼するには?│機械翻訳と翻訳会社のメリットを比較

中国に進出する際、中国語の自社ホームページを持っておきたいと考えるのではないでしょうか。越境ECにおいても中国語翻訳は必要で、セールスイベント毎に翻訳依頼することになるでしょう。スタッフに中国人の方がいれば理想的ですが、ほとんどの会社はそうした人材が不足しているように見受けられます。ここではパルの経験を基に、ホームページの中国語翻訳をどのように行えばよいか、機械翻訳と翻訳会社どちらを採用すべきか、比較してご説明いたします。

翻訳サービスを選ぶときの基準

自社ホームページやECサイトの多言語化にあたり、まず考慮する点は品質と価格のバランスではないでしょうか。

品質

翻訳力は自社ブランドにふさわしい、高品質なものか?

価格

同じ品質で、一番安い翻訳サービスはどこか?

内製

自社で、機械翻訳を使ってコストをかけずに対応できないか?

機械翻訳 vs 人力翻訳 
メリット・デメリットの比較

機械翻訳のメリット

やはり安さでしょう。AI機能を搭載したGoogle翻訳やニューラルネットワークを活用したDeepLなどの機械翻訳の精度はかなり向上しました。
スピードとコスト重視で試験的な多言語サイトを持つニーズがある場合、機械翻訳は有効です。
また、質も重視したいなら機械翻訳を日本人が校正すれば、翻訳精度のデメリットもある程度排除できます。

まずまずの翻訳

日常会話からマーケティング文書、医療、法務関係の文書まで、可もなく不可もない質です。分野によりけりですが、単語一つ一つの翻訳精度はかなり高いです。

時間の節約

長文の文書も、ほんの数十秒で翻訳が完了します。まずはテスト的にサイトを公開し、集客効果の検証段階などには手軽に使えて便利です。

無料、もしくは安価

Google翻訳やDeepL翻訳といった機械翻訳サービスは基本的に無料です。また、T4OOQlingoといったAI翻訳サービスは課金制ですが翻訳会社に依頼するより安いことも。

自動翻訳のデメリット

翻訳品質の問題があります。現状の機械翻訳では、どう頑張っても8割ほどの精度しかでないと言われています。また、ネイティブがチェックすると直ぐに微妙なニュアンスの違いや文脈の変なつながり方、不自然な意味合いに気づかれます。したがって、ホームページやECサイトに自動翻訳で作成した文章を使用すると、ユーザーもすぐに「機械翻訳で訳したサイトだな、この企業はあんまり力を入れてないんだな」という感情を抱くでしょう。それは企業への信頼度や商品の購買意欲をそいでしまう原因となります。Amazonでよく見かける、日本語の説明が不自然な商品を想像してみてください。商品の信頼度や出品者への信頼度はほとんどないのではないでしょうか?まずはテストで、と割り切っているならばそうしたデメリットに目をつぶれますが、本気で中国でビジネスすることを考えているならば、率直に申し上げて機械翻訳は信頼を失う恐れがあり危険です。特別な理由がない限り使わないでください。

長期的な目で見ると、機械翻訳での「1の売り上げ」より、翻訳会社による自然な翻訳での「100の売り上げ」のほうが、Webを介したビジネスの成功に寄与します。弊社も以前は翻訳は外注で委託していましたが、品質>価格を重視し、機械翻訳だけは採用しませんでした。

機械翻訳採用事例:パルの輸出事業でのDeepLによる英語翻訳テストマーケティング
和牛の輸出について(英語)
黒毛和牛の台湾販売について(英語)
これらのサイトは、英語圏での対法人向けのテストマーケティングの位置付けで活用しており、アメリカなどのGoogleでSEOの効果があるかどうかの検証や、実際のユーザーの滞在時間データ取得のためだけに機械翻訳を採用しました。実際に反応があれば、翻訳会社に依頼して、コストをかけてプロモーションしていく方針です。

大阪メトロの機械翻訳・誤訳ミス事件
「堺筋線〇」「堺マッスルライン×」

大阪メトロのホームページが機械翻訳を採用したことにより、大幅に意味が異なる駅名がそのまま英語版サイトで公開され、問題になった事例があります。"Sakaisuji Line"と訳すべきでした。機械翻訳を安直に採用すると信頼が失われ、危険です。参照元へ

購買意欲をそぐ

一つ一つの単語の翻訳精度は高いですが、文脈や、文書全体の雰囲気にそぐわないことが散見されます。それはサイト全体の信頼度やコンバージョン率にかかわります。

チェックの手間

AI翻訳サービスは致命的な誤訳が含まれ不完全なので、結局校正チェックが必要になったりすることで、安い・速いといったメリットが相殺されるケースもあります。

ローカライズができない

機械翻訳ではその国の文化・商習慣・考え方・宗教にマッチした翻訳はできません。それが誤訳となってしまうだけでなく直訳調にもなり、全体の文章が不自然になってしまいます。

翻訳会社の人力翻訳のメリット

まず翻訳品質の高さが挙げられます。翻訳を専門業務としている以上、質の高い翻訳者が多くおり、複数のチェックが入ります。翻訳者は原文を理解するだけでなく、その背後にある文化や環境、背景も踏まえて翻訳しますから、アウトプットは必然的にレベルの高いものとなります。また、翻訳会社は大量の翻訳量であっても対応してくれ、ボリュームディスカウントが適応されることもあります。自社のホームページのテキスト量が多い場合やECサイトなどは、中国語の翻訳の精度が必ず求められます。加えて、商品ページが多い場合、翻訳量の多さに対応してくれるかという問題も考慮に入れる必要があります。

高品質の翻訳力

ネイティブチェックやバイリンガルチェックなどが入り、とても自然な品質であることが多い

ローカライズ対応

原文と訳文両方の国の背景や文化を理解したうえで翻訳するので、現地にあった文章にローカライズされる

売り上げに直結する

不自然な訳文がないため、商品・サービス・企業への信頼も高まります。それはコンバージョンにもつながります。

翻訳会社に依頼する
デメリット

主にコストがかかる問題があります。多重チェックする体制があると、品質は良い代わりにコストがかかります。
チェックが入るので、時間も必要になります。

中国人が普通に読める、意味の分かる自然な文章なら、あとは価格が同じ品質で価格の安い翻訳会社を選択すれば、コストパフォーマンスとしては良いでしょう。ただ、安易に中国語翻訳会社を選択すると、ホームページ翻訳の上で問題に直面することになります。

予算が必要

1文字翻訳当たり、5円~20円など中国語翻訳の相場は様々です。大規模なホームページを中国語化するなら、一定程度の予算捻出が必要です。

リードタイムが長め

翻訳会社によって納期は様々ですが、機械翻訳と比べればスピードに劣ってしまいます。

中国の特殊なWeb環境に無知

中国でホームページを公開するには、特別な知識が必要です。そうしたことを知らずに翻訳サービスをしている会社も存在します。

正しくホームページを
中国語翻訳するには

中国語のサイトを製作した後は、サイトを公開することになりますが、ここで中国ならではの壁にぶつかることになります。中国ではYouTubeを含むGoogleのサービスをはじめ、InstagramやTwitter、Facebook、Lineなどあらゆるサイト、SNSが使えません。中国人は検索エンジンとして百度(Baidu)を使用しますので、Googleに中国語のサイトがインデックス登録されたとしても、中国人のほとんどはそのサイトを見ることができません。なぜなら中国には特有の壁、グレートファイヤーウォール(GFW、金盾)と呼ばれる、検閲システムがあるからです。

1

NGワードを取り除く

中国は表現を規制するネット社会を構築しています。ホームページやECサイトにもしNGワードが入っている場合、最悪ページごとBANされてしまうこともあり得ます。ですから日本語のサイトをいかに正確に、間違いなく翻訳ができていても、ワードに対するこの意識がないと、NGワードがサイトに紛れ込んでしまう恐れがあります。

2

SEO対策のキーワード選定

機械翻訳はもちろん文章翻訳をするプロがSEO対策に精通している訳ではありません。紙媒体メインの翻訳会社であればそのノウハウはありませんし、中国人の翻訳者全員がSEOライティングができる訳ではありません。ホームページを翻訳するには、SEOの高度な知識を持った翻訳会社を探すことがベストと言えます。

3

心を動かすコピーライティング

正確な文章が読者の心を動かすわけではありません。これは日本語も同じです。ホームページやECサイトの制作の主な目的は、1人でも多くのお客様を集客・販売していくことです。したがって中国人の心を動かせるWebライティング技術が必須です。ペルソナを意識したライティングができるライターが常駐している会社が相応しいでしょう。

Project Ready!

信頼される本格的なホームページ、ECサイトを製作したいなら、機械翻訳はとても危険です。中国語翻訳の後にぶつかる、ホームページ翻訳のリスクを意識している会社に中国語翻訳を依頼すると間違いはないでしょう。

中国進出コンサル会社であるパルは、自社の経験を通し、上記の3つのポイントをしっかり意識したホームページ翻訳サービスを提供してきました。7500以上の翻訳取引実績があり、中国語ホームページ制作や中華圏のSEO対策まで手掛けている翻訳会社はほかに存在しません。
翻訳サービスそのものよりも、その先にあるコンバージョンや感動体験を売りにしています。

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