最新の中国KOLライブコマース事情を現地の情報媒体から共有します。
中国で越境ECを行う際のヒントとなる情報をお届けします。
〇中国のKOLライブコマース事情
〇まとめ
目次
中国では今、KOLライブコマースという手法での売り上げが大きく伸びています。
これは、日本ではライブコマースといわれる販売方法で、ライブ配信とECサイトを組み合わせた販売形態です。
2021年に入ってから淘宝(タオバオ)、抖音(ティックトック)、快手(クァイショウ)の三大主要KOL LIVE販売プラットフォームでGMV(Gross Merchandise Value=流通取引総額)が1億元(約17億円)を超えるキャストが数多く存在しています。
そんな中で、最高売上高が10億元(約170億円)を超えるキャスターも複数存在します。これは、人口が約14億人と日本の11倍以上の中国だからこそ達成できる数字なのでしょう。
中国ではライブコマースは成長期にあります。ここ一年の間でも視聴者の注目度は上がっています。
結果として、複数の1億元越えの売り上げが達成できています。これは、今まで行われてきたキャスターたちの努力が功を奏した結果です。
最近では、再生数が1億を超えるライブ配信が頻繁に行われるようになったため、大きな数字ではありますがこういったデータに関心を示す業界関係者は少なくなったといわれています。
しかし、消費者のライブコマースへの関心は高まっています。それは売上高や視聴者数に現れています。その結果、さらに多くの有名人やブランドがこの業界に参入しています。
多くの人に注目を集めたことにより、質の高いライブコマースのキャスターが増えて、視聴者はより多くの選択肢の中から好みに合ったライブ配信を選ぶことが出来るようになりました。目の肥えた視聴者は、ライブ配信を見る前に目的をはっきりさせて参加することが多いようです。視聴者の目的は様々です。良い商品を見つけるため、推しのキャスターを応援するためなど様々な目的で視聴します。
「2021中国コンテンツ機構(MCN)業界発展研究白書」によると、2020年には55%のエージェンシーがライブコマース/EC事業を追加し、モノを使ったライブストリーミングの "新規参入事業者 "になるといいます。 そのうち53%は、この業界ですでに収益を達成しています。 このようなデータは、ライブコマースの発展と共に競争が激しくなっていることを示しています。
現在中国のライブコマース業界は全体的に成長状態にあり今後も期待できる業界の一つといえるでしょう。
優れた集客力を誇るキャスターたちも、ライブ配信の出来るプラットフォームや強力なサプライチェーンによって支えられています。彼らの大きな売り上げも、業界内で地道に開拓してきた先人たちの試行錯誤の上に成り立っています。
1億元越えの放送が増えていますがその背後にはキャスターを含めて多くの人の努力があることを覚えておきましょう。
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