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オリンピック効果で売り上げ30倍増⁉
その理由とそれを支えた供給ライン

2020東京オリンピックの射撃の金メダリスト “楊倩”選手をご存じでしょうか?
彼女が火付け役となったあるグッズが、オリンピックを機に売り上げを30倍にも伸ばしたのです。
この記事では、中国でヒット商品を作り出す難しさ、そしてヒット商品が生まれた時の生産ラインの確保についてお伝えします。 

中国におけるオリンピックの金メダル効果

中国代表の楊倩選手は、東京オリンピック最初の金メダリストということもあり、中国では非常に盛り上がったそうです。
そんな中で、選手が身に着けていた、黄色いアヒルのヘアアクセサリー、ニンジンのついたヘアゴムこの二つは多くの人の注目を集めることとなりました。 

    中国代表の楊倩選手は、東京オリンピック最初の金メダリストということもあり、中国では非常に盛り上がったそうです。
    そんな中で、選手が身に着けていた、黄色いアヒルのヘアアクセサリー、ニンジンのついたヘアゴムこの二つは多くの人の注目を集めることとなりました。

    タオバオのデータによると、楊倩選手がメダルを獲得した日から一週間の一日の検索量が「小黄鸭发夹(黄色いアヒルのヘアアクセサリー)」が4237.37%「胡萝卜发圈(ニンジンのついたヘアゴム)」は2115.67%へと跳ね上がりました。まさに、金メダル効果です。

    このヒットは生産者にとっては予測されていたのでしょうか?
    もし、予測で来ていたならあらかじめ大領生産も可能になります。どうだったのでしょう? 

    突然のブーム到来!予測することは可能?

      今回のオリンピックのように、誰が金メダルを獲得するか予想の難しい状況ではヒット商品を予測するのは難しいでしょう。
      選手が注目されたので“たまたま”ヒット商品になったという側面が強いからです。

      このグッズの生産責任者の呂慶氏も次のように述べています。
      「人気商品を見出すのは販売者ではなく消費者であることが多いです。楊倩選手がメダルを取った日、に同じヘアアクセサリーを買いたいという問い合わせを頻繁に受けました。」

      このコメントからもわかるように、呂慶氏もブームを予測することが難しかったことを認めています。実際、オリンピック前は、同商品はあまり人気がなく、約1500個しか売れていなかったようです。

      驚異の供給体制とは?

        突然ブームが到来しましたが、オリンピックが終わる前に供給しブームが終わる前に増産体制に入る必要がありました。
        そのために、生産責任者の呂慶氏は原料の確保に奔走し、過去の経験から約一ヵ月分の原料を確保しました。

        そして、原料の確保と同時に人材も必要としていました。ヘアアクセサリーのような製品は手作業での加工が必要で、どうしてもマンパワーが必要になるからです。それで、人材確保のために出来高払い制を採用し、働けば働くほど給料を上げて行きました。

        このようにして、オリンピック期間中に増産体制を確立させ消費者が関心を失う前に商品を供給したのです。
        この意思決定から生産供給までのスピード感、これこそが中国の強みといえるのかもしれません。

        このアクセサリー以外にも例えば、選手が名言を発すれば、すぐに名言Tシャツが造られたり、そのスピード感には目を見張るものがあります。 

        まとめ

        オリンピックのような、どの選手が注目されるか予想しづらい大会です。そんな中、楊倩選手とともに注目されたアクセサリー。
        オリンピックの熱が冷める前にアクセサリーの生産者は商品の供給ラインを強化し、需要に対応することのできる供給ラインを確保することが出来ました。

        このスピードを支えているのは消費者のニーズとメーカーや各工場の努力の賜物でしょう。 このスピード感とそれに応えることのできる供給力はまさに中国の強みといえるでしょう。


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