中国で美容にお金をかける男性が急増中?
中国人男性が考える身だしなみとは?

資生堂が2018年に行った日本国内での調査によると、男性の実に9割がスキンケアは身だしなみの一つと捉えているようです。
中国でも同じように考える男性が増えてきており、男性用化粧品市場が拡大中です。

目次

・中国の美容業界の今

・中国でもスキンケアに注目が集まっている

・男性用化粧品

・美容整形

・まとめ

中国の美容業界の今

第一印象を良くしておいて損はありません。見た目に気配りの出来る人は、仕事にも細かな気配りをしてくれそうな印象を与えるからです。特に、営業職など社外での取引が多い部署にいるとそう感じることが多いのではないでしょうか。

中国でも今、男性の美容に注目が集まっています。
2021年ダブルイレブンの消費動向予測によると、男性用スキンケア用品の消費拡大の可能性を示しています。

T-mallが発表した予測によると、男性用化粧品の在庫量を前年比2倍、男性用美容関連商品はなんと前年比6倍の在庫を確保するほどでした。このことから、中国でも見た目の印象をよくするスキンケアは、女性だけのものではなくなりつつあることを示唆しています。

财联社の報道によると、中国の化粧品市場は過去四年間で年平均7.7%の成長を続けています。さらに、2020年の市場規模は167億元(約2,999億円)に達し、2023年には200億元(約3,588億円)を超えると予想されています。ちなみに、日本の男性用化粧品の市場規模は株式会社富士経済の調査によると約1200億円になるようです。現状でも市場規模が日本の三倍近くあり、今後の成長が期待できる市場なだけに、これからの動向に目が離せません。

「2021男性消费洞察报告」によると、一か月の間1000元以上(約18,000円)の買い物をする男性が中国全土で1億2200万人に上ることがわかりました。日本の人口に匹敵する数の男性が、高い購買力とその意志を持っていることは非常に魅力のある市場と言えます。

スキンケアや美容に関する関心は年齢層によって異なります。例えば、20代であればニキビなど吹き出物を気にするでしょう。しかし、年齢が上がるにつれてシミやしわ肌の潤いなど注目する部分が変わることでしょう。 

中国でもスキンケアに注目が集まっている

データによると、中国人男性の七割以上の人がスキンケアの習慣を持っていることが分かりました。シンプルなクレンジングクリームでは男性のニーズを満たすことが出来ないため、目的に合わせたクリームやローションが市場に出ています。
例えば、ニキビに焦点を絞ったスキンケア商品が市場に出回り始めると、ニキビで悩んでいる男性たちの注目を集めました。
スキンケア用品に対する認識は発展途上にあり、関心を示す男性消費者はどんな成分にどんな効能があるのか、学びながら商品を選んでいるようです。 

男性用化粧品

男性が行うことのできる化粧にも注目が集まり始めています。化粧とは言っても、女性が行うようなものではなく見た目の印象をよくするためのものです。

例えば、ひげの青みや目の下のクマなどを目立たなくする、BBクリームのようなものです。こういった商品は、メイクしているとは気づかせないながら、顔の印象を大きく変えるため中国のビジネスマンも注目しています。

夏には、日焼けを気にする男性も多いのではないでしょうか?日本でも、男性で日焼け止めクリームを塗ってから外回りの仕事を行う人も多いようです。

中国でもウォータープルーフ、オイルコントロール、日焼け止めなどの機能を持った製品が男性に人気となっています。特に、95年世代、00年世代の若い世代が、日焼けに関する意識が高くなっています。

化粧に関連して、ニオイも身だしなみの一つとして注目されています。香水や制汗剤の売り上げは伸び続けており、多くの男性がニオイに対して注意を払っていることがわかります。

特に20-40代の男性が気にしており、ニオイに気を遣うことはステータスの一部になりつつあるようです。人気の高い香りは、フレッシュフローラルやフルーティーな親しみを与えやすいものや、ウッディーな大人っぽく安定した印象を与える香りが好まれています。 

美容整形

美容整形と聴くと女性ユーザーが多いイメージがありますが、中国では近年男性も増えています。さらに男性の平均訪問単価は女性よりも高いとされています。

《2021年男颜经济研究报告》によると特に気になる部分トップ3は「目袋の解消、植毛、インプラント」であることがわかりました。女性が求めるものと大きな違いがあることがわかります。

特に25-34歳の男性は、この分野に対する関心を持っている人が多いようです。この年代の男性はちょうど加齢への不安を抱え始め、積極的に美容機器を用いることにためらいません。

同じ年齢層の男性がメイクアップ製品の愛用者が多いことも、加齢への不安の表れと言えるのかもしれません。 

まとめ

近年、中国では男性も第一印象をよくするために、美容関連にお金をかけるようになりました。その規模は、2023年には200億元(約3,588億円)になるとも予想されています。

美容関係の関心は、様々な分野に及びます。スキンケアから始まり、BBクリームのように目立たない仕方で肌の質感を良くし、印象を良くしているのです。場合によっては、美容整形という手段も活用するようです。

いずれにしても、多くの中国人男性が美容に関心を示し、そこに大きな市場があるということです。中国で、男性向けのスキンケア用品、化粧品の販売をお考えの方は、お気軽にご相談ください。




※この記事は許可を得て翻訳編集加筆のうえ転載しております。転載元はCBNDataです。 

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