中国ICP登録・ICPライセンス取得について

中国語サイトを制作し、自社日本語サイトのサーバーにて公開した時に問題点がいくつかあります。

中国からせっかく作った自社中国語サイトにアクセスできない。

中国から日本のサーバーへのアクセススピードが恐ろしく遅い。

中国向けWebサイト公開について


●なぜ中国から日本のサイトが規制され見れないのか ?

中国には金盾(グレートファイアーウォール、以下GFW)という強力なインターネット上の上フィルターがあり、

それは中国国内すべてのプロバイダが関係しています。

中国外の各種サイトが中国からアクセスできないよう政府によって遮断されています。 
代表例を挙げますと、YouTube, Facebook, Instagram, Google, LINE等です。
自社サイトはそんなに大規模でもなく、影響力があるわけでもないと仰られるかもしれませんが、

特定サーバーが中国政府によって遮断されますと、そのサーバーに置いているサイト全てが遮断されます。
例:fc2
また、自社サイトは特に問題なくても近似値IPで問題があると中国政府に認識されますと、

まさに「巻き込まれ遮断」を受けることがあります。
もう一つの事例として、特に上記何も関係なくても何に何度もサイトに中国からアクセスできない事例が報告されています。
特に中国で国際的な大規模なイベントが起こる前後や、国慶節前後などには規制が強化されることがあり、

中国から国外サイトにアクセスできない、もしくはかなりアクセスが不安定になります。

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コロナ禍で、中国進出を検討していらっしゃるお客様が急増しています。中国語Webサイトをお持ちのお客様も多いですが、中国でビジネスするのに基礎が抑えられていないケースが散見されます。そのため、お問い合わせ前に無料のサイト診断をオススメしています。

中国でWEBサイトを公開する手順

中国国外のサーバーを使用して中国からのアクセスが不安定ならば、

いっそ中国国内のサーバーを使用してしまう、という手段があります。その際の手順は以下の通りとなります。 

1.中国語サイト制作
2.中国でドメイン取得
3.中国でサーバー契約
4.ICP登録・ライセンス申請
5.ICP登録完了後、Webサイトを公開


中国サーバーについてもっと詳しく

中国ICPライセンスとは

ICPとは、中国政府が情報統制・管理の為に実施しているサイト審査登録制度です。
営利・非営利サイト問わず、WEBサイトの公開にはICP登録を行う必要があります。
中国語でICP网站备案と言い、通称「备案」です。

中国icp登録申請、審査に必要な資料

・ドメイン

・中国国内サーバー

・中国法人の営業許可証コピー

・サイト管理者の身分証明書コピー

・サイト管理者の証明写真

・サイト管理者の誓約書

・サイト管理者の中国携帯電話番号

中国当局のドメイン規制とICP申請の関係

中国ICP登録申請時に中国当局にドメイン情報がチェックされます。
whois代行では情報が確認できませんので審査に通りません。


中国語登録情報をチェックされますので、
日本のドメイン商では登録情報の中国語化は難しく、
ICP登録申請時に過去何度もやり直しを指示され、
中国ドメイン商に移管して申請した瞬間、審査通過した過去事例があります。
中国ドメイン商から日本のドメイン商への移管は特別な規制などありませんので、
引き戻す際も日本でのドメイン移管作業と大きな違いはありません。


中国・香港のドメイン「.cn」「.hk」の取得についてもっと詳しく

中国工信部に登録申請する費用

政府機関である中国工信部へのICPライセンスの登録申請サービスの価格は無料です。
誓約書のコピーや郵送などので数百円ほどの費用がかかることがあります。
各代行業者が手数料を取っているのは、作業がかなりの人にとって面倒だからです。

申請資料を準備し、当局と中国語でやり取りが必要です。


ICPライセンス取得代行について問い合わせる

ICP登録申請時のサイト管理者とは?

icp登録申請を法人格で行なったとしても、サイト管理者として実在の個人を割り当てる必要があります。

これは外国人でも中国人でも可能ですが、以下の条件を満たしている必要があります。
・中国語で流ちょうに会話ができること
・中国に住んでいて、登録した携帯電話に出ることができること
・公開するサイトの内容を理解していること
ICP登録申請時に当局からサイト管理者に高い確率で確認の電話が入ります。

それに受け答えできない方、サイト内容に関して説明する必要があります。

よくある質問

ICPライセンス登録は外資でも可能か

可能です。条件は以下の通りとなります。
・中国国内に外資法人を保持していること

以前はサイト管理者を日本人でも可能でした。

規則が頻繁に変わり実際に登録申請をしてみないとわからないことが多いので、

中国人スタッフをサイト管理者に置く方が望ましいです。

サイトでも可能ですか?

可能です。医療サイトのICP登録の条件は以下の通りです。

・中国に医療法人を保持していること

ビジネスサイト、ECサイトは可能か?

可能です。

ECサイトは別途申請が必要であり、条件は以下のようになります。

・100%中国資本の中国法人であること

・資本金が2000万円以上であること

まれに外国資本でもECサイトの許可が出ますが、条件は以下のどちらかとなります。

・国際的に非常に著名なブランドを保持していること

・政府高官に強いコネクションを持っていること

ICP登録がないと百度にインデックスされませんか?

ICP登録されていなくても百度にインデックスされます。

日本の映画の「君の名は。」公式サイトがオーガニックで3位に表示されています。

この際は日本語サイトでもちろんICP登録はなされていません。

上記は一例にすぎませんが百度にインデックスさせるためでしたら、ICPのコストと手間をかけなくてもインデックスされます。


百度インデックス登録代行についてもっと詳しく

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香港サーバーを使うときは、ICPライセンスが必要か?

必要ありません。

香港は中国の一部ですが、特別区で法律が違います。香港サーバーはICP申請が不要で日本のサーバーと大きな違いがなく使用できます。

中国国内における法人がない場合

2018年以降政府の規制強化が厳しく、中国国内に法人をお持ちでない場合のICP登録取り消しが行われています。

ですので、中国法人を持っていない場合は上記の香港サーバーのご使用をお勧めいたします。

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ICP登録が取り消される事例

昨今ICP登録が取り消される事例が発生しております。

弊社で対応した事例をご紹介します。



医療機関は審査がかなり厳しい

以前はチェックが甘かったのですが、最近は医療機関のICPチェックが非常に厳しくなっております。

現地に医療法人を持っていないと現行法律下ではほぼ不可能です。

うまくチェックの目を逃れたとしても、定期的に行われるチェックを逃れるすべがありません。

国字号がサイト内に含まれているという指摘

国字号とは何かと説明しづらいのですが、国家関連の機関名が不適切に使われていたり、

国家を表す言葉が不適切に使われている場合ICP取り消しになる事例が発生しています。

「中国」という言葉を地名として使っていたにもかかわらず、国家を表す言葉を不用意に使っていると指摘された事例です。

対処法

関連機関からサイトに対する指摘があった場合はすぐに改善することが求められます。

改善点はシステムではなく、ライティング個所が問題とされることがほとんどなので、

そこまで大きな改善を求められることは多くないでしょう。

思いもよらなかったか所で改善指令がくる場合もありますので、この点覚悟は必要です。

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